気に入らない部分を直してほしいとき
「外さない」オーダーの仕方!時に「失敗」も新しい自分に出逢うチャンス

初めて行った美容室で仕上がりに納得できなかった!」

技術の高い美容師が手がけたと一目でわかる仕上がりでも「変なヘアスタイルにされたから直さなければ」と思う方もいます。

 

以前、ご来店されたある女性のお客様は「数日前に美容室に行ったのだけど……」

 

とお話しされました。

 

ヘアスタイルを見ると、その方の顔立ちや骨格をちゃんと引き立てていました。

 

カラーリングも洗練されています。美容師目線では一見完璧でした。

 

でも、本人的には、気に入らないので切ってほしいと言います。

 

詳しく聞いていくうちに、こちらのお客様は「重い」「うっとうしい」と感じていることがわかってきました。

 

改めてよく見てみると、肩に向かってやや広がっていく短めのボブのスタイルをしていました。

 

大げさに言えば「おかっぱ」のようなシルエットです。

 

どちらかと言えば若い女性向けのデザインをスタイリッシュなカラーリングで、その方の年齢に合わせて仕上げてありました。

 

確かに、成熟した女性には少しガーリーで、幼いデザインかもしれません。

 

私は「おかっぱのAラインが気分に合っていないなら、爽やかで品の良い大人っぽさが欲しいのではないか?」と考えました。

 

そこで、後頭部にボリュームを出すことをご提案しました。

 

後頭部に奥行きを持たせると、一気に大人の女性の雰囲気が出ます。

 

Aラインを作っている重めの襟足をカットして重心を上げ「前下がり(横から見ると毛先が前に下がっていく)」のスタイルに変更しました。

「上手い」カットや素敵なデザインでも、ご本人の心に沿わなければ「失敗」

実は、このお客様はカットモデルとして来店されていました。

 

そのため、私が担当したのはカウンセリングまで。

 

実際にカットしたのは若くて経験の浅いアシスタントでした。それでも、お客様は満足して帰られました。

 

「上手い」カットや素敵なデザインでも、ご本人の心に沿わなければ「失敗」になってしまうことを改めて感じる出来事でした。

 

行き違いによる失敗を防ぐためには、オーダーの際に少し気をつけましょう。

 

長さの希望やパーマ・カラーの有無などの施術の内容だけでなく、今の気分や過去に経験した髪の悩みなども伝えるます。

 

好みのファッションや最近気になるテイスト、ライフスタイルなども話せると良いでしょう。

 

また、「後ろが重い」など、具体的な不満がある場合は飲み込まないでください。

 

勇気が必要だと思いますが、仕上がりで気に入らないことがあれば、それを言っても良いのです。

 

お客様が満足してお店を出られることが、美容師にとっても一番の幸せですから。

「失敗」も新しい自分に出逢うチャンス

もし「失敗したなぁ……と思っても、前に出した例のように美容師の技術で挽回することはできます。

 

でも、これはチャンスでもあるのです。失敗は人生の新しい選択肢を生み出します。

 

極端な例ですが、切りたくなかった前髪を手違いで切られてしまったとします。

 

そこで、後ろの髪を前に下ろして見せるなど、アレンジするのも選択肢の一つです。

 

また、あえてこの短い前髪を修正しないままにしたら、どうでしょう。

 

勇気がいるかもしれません。なかなか気持ちを切り替えられない場合もあるでしょう。

 

でも、「これをきっかけに、今までとは違うキャラクターで生きてみよう」。

 

そう考えると、ちょっとワクワクしてきませんか?

前髪の失敗は、結果的に変わるための良いきっかけ

失敗は決して悪いことではありません。

 

もし、「やってみたいヘアスタイルがあるけど、失敗するのが怖いから」と諦めているとしたら、一度思い切って挑戦してみてください。

 

できるかできないかは、ちょっと置いておきましょう。

 

思い描いたイメージと違って「似合わない」と感じたとしても、大丈夫です。

 

この機会に、洋服や靴、カバンやアクセサリーも変えてみたら、しっくりくるスタイルや「こんなのも似合うんだ」と、新しい発見があるかもしれません。

 

「やっぱり、私のキャラに合ってないかも……」と思っても、なりきっていると板についてきます。

 

周りの反応に応じて、自然と振る舞いが変わることもあるでしょう。

 

自分がやりたかったヘアスタイルなら、後から「似合わせていく」ことも、きっとできます。

P.S.

忘れないでください。

 

内面から自信と人から信頼をしてもらうためには、本物さを持ってなんでもオープンに自己表現しなくては本当の魅力にはなりません。

 

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